挫折は、聞く力がなかなかついてこないことから始まります。 聞く力が出てこないことや、話す力も一定のレベルで停滞するので、面白みがなくなり学習そのもに嫌気がさしてくるからです。 次のような学習を続けますと聞く力はつかなく挫折に近づきます。 ● テキストの中国文を読むだけ ● 日本文に訳すことに執着する ● 辞書で単語の意味を調べることに執着する ● 学習ノートを作って、それで学習が終了する ● 慣用句を丸暗記する ● 長い時間かけて勉強する ● ただ中国語のCDを聞いているだけ もっとも、誰でも挫折を起こす時期があります。これをスランプと思う人もいるし、何も感じないままに、この時期の壁に突き当たるのです。この壁をどのようにして乗り越えるかが、習得へ向かうのか、本当に挫折するかの大きな分かれめになります。 最初にやってくる挫折の始まる時期は、レッスンでは老師の話すことがわかる(わかった気がする)のだが、実際に中国の方と話して見るとほとんど聞き取ることができない。レッスンと実際とのギャップに気づき始める頃です。学習のテキストで言いますと、中国語会話301句の30課~40課前後です。この時期の特徴は、中国語の音の記憶はできつつあるのですが、まだ、多くの音が長期記憶に定着していないのです。したがって、脳が、耳から入ってきた音と、脳に蓄積されている音を比較する時に考えてしまうのです。それは、音の長期記憶への定着不足から音色による迷いが生じてるからです。 中国語の同じ発音でも人により音色が異なります。それを聞き分ける能力が不足していると、言ってもよいのです。老師の音色は慣れているので、おぼろげな記憶でも聞き取りができている気がするのです。 これを脱する方法は、老師の音声で「聞いて」→「話して」→「書く」を継続することで克服できます。多くの違った人の中国語を聞くことではありません。中国語の音が長期記憶に定着すればいかなる音色の中国語でも発音の判別がつくようになります。 この挫折の入り口に入り込む時期はかなりの期間続きます。老師の中国語が聞けるようになって来た安心感からか、今まで継続してきた毎日の「聞いて」→「話して」→「書く」の自習を、ついつい中断することから挫折が始まると言ってもよいのです。結果的に、興味を失ったり、自信をなくしたり、いろいろな原因で学習を放棄することになります。 せっかくやる気をもって中国語学習に望んだにもかかわらず、自分の責任のない外部的要因で挫折に追い込まれることが意外と多くあります。挫折の原因を人のせいにしたり、他に転化することなどは決してほめられたことではありませんが、しかし、挫折の多くの要因が自分とは関係のない所から始まっていることも現実には多くあるのです。 学習者は、善意と希望をもった、確実な学習の方法の何ぞやも知らない初心者です。 挫折に至る原因がなんたるかを知るすべもありません。たとえば、気に入った老師にめぐり合え「よし!やるぞ」と一生懸命レッスンを受けようとしても、その老師の予約が頻繁にとれないことが生じて、しかたなく他の老師でのレッスンの受講を継続していれば、いつしか不満を抱え、学習の本質から離れたところでレッスンから遠ざかってしまうのです。レッスンには、このような外部的要因によるストレスから開放されて学習に集中できる環境が絶対条件になります。レッスンでのストレスの大半は老師との間で生じます。 予約のこと、レッスン時間のこと、教え方のこと等、書き上げれば枚挙にいとまがありません。 大事なことは、この外部的ストレスによる挫折を防止するために、まず最初に知っておかねばならないことがあることです。「中国語学習で驚くべき誤解と嘘がまかり通る」は、外部的ストレス原因をまとめたものです。少々長い文章になっていますがぜひご一読くださいませ。 習得のためには不要なものがあります。次のようなものです。 ● 词汇の羅列のCD ● 词汇と絵の書いてある本やカード ● 中国語の漫画本 ● ネイティブ発音と自分の発音を比較するグラフ ● 退屈な毎月送ってくるCDやDVD ● 「13時間で中国語が話せる」「聞くだけで中国語をマスター」 「誰々(有名人)が勉強している教材」などの広告 ● 中国語が習得できる学習方法を示さないで 「発音が大事だ」「聞く能力が重要だ」「格安だ」「skypeは無料」 「美人講師だ」「根拠なしに、このCDを毎日聞くだけで習得できる、 今なら割引¥○万円」とばかりを言い続けているホームページ
|